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2009.7.9

 

(第2日目)福島県いわき市 〜 夏油温泉(岩手県)

天気: 雨 → 曇り → 雨 → 土砂降り

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日記より。

朝4:00過ぎに目覚める。このキャンプ場に張ってあるテントはいわゆるツーリストのものではなく,家無しの人々のもののようだ。道理で合点がいった。
朝食は摂らず,コーヒーのみで出発。積込みはなかなかにスムース。カッパを着て出たが,上には着なかったのが失敗。雨はどんどん強くなり,叩きつけるような激しさの頃もあった。諦めてとにかく前進するが寒さを覚え,道の駅でカッパの上を着る。少し暖かくなったため元気が出たが,冷えた体を温めたいと温泉に入りたいと思うようになり,水沢の先でキャンプにしようと思案。地図を見ると千貫石キャンプ場が良さそうだったので向かうも,510円と高くロケーションも今一つ。(花巻南温泉に入りたいと思っていたため。)結局K67横川目の辺りでウロウロする羽目に。R107沿いの肉屋でホルモン170g(250円)を購入し,夏油へ向かう。(大堤公園キャンプ場と迷った。)夏油温泉元湯で500円入湯。良い湯。地元の方と少しお喋り。(老夫婦。久しぶりに混浴した。)
風呂から上がる頃,雨は再び本降りに。テントに戻って夕食。米を炊き損ねておじやにする。車中泊の夫婦の方にはお握りあるよと言葉を頂いたが,肉があるため辞退した。20:00過ぎ就寝。ここは(携帯の)電波がない。

朝,寝起きのコーヒーを一杯。
ここのキャンプ場は砂地に下草が生えており,寝心地がとても良かった。
水はけもまずますで快適。トイレも水洗だった。

仁井田浜キャンプ場はこんなロケーションでした。
車の音が少々気になるけど,交通量はそれほど多くないので,馴れると言えば馴れるかな。

(注:クリック先はパノラマ写真につき,サイズ大。横スクロールで雰囲気出ます。)

んじゃ,行きますよ。6:09

出発時メーター。

K382>R6>K246>K35

K35は国道よりもずっと流れが良かった。
田んぼの中を抜けてゆく,里山コースと行った風情。

しかしスネークパッチ(ひび割れにコールタールを塗り込んだ補修路面)が多く,その部分がとんでもなくスリッピー。また,轍が水路となるためにその部分は水深が深く,タイヤの排水性能を越えてしまう事がままある。無理は禁物。慎重かつ大胆に進行する。

本日最初の給油。
16.0km/L @129

K35>R288>(戻る)>R288>K35>R114>K34>K164

地元の車にくっついて走っていたら日立木(にったき)駅に出た。

K164>K271>K74>白い道

松川浦を行きます。

この道は砂州の上を行く道。
左も右も海。

うーむ。
こういうところがあるのかー。

太平洋。
外海の表情の海。

K38>R6>R4>(仙台)>R4

仙台市内は流れ悪く,時間が掛かった。どうも一桁国道で渋滞につかまることが多い様に感じる。都市部の通過は避けるべきだったなぁ。
しかしこの雨模様。リルートするのもなかなかにおっくうなので(地図が濡れてしまっていてページを捲り難い)少しふてりながらも素直に国道を進む。

栗原市で国道沿いにあったラーメン屋,『西屋』で昼食。
駐車場が屋根付だったので,合羽を脱いでサッパリすることができた。

注文を聞きに来た香取慎吾似のお兄さんにお勧めを聞いたら,特製ラーメンがお薦めとのことだったので素直に従ってみた。
お兄さん曰く「特製は,中華そばとはスープがちょっと違ってアレなんです。」
自分,「アレ,とは?」
お兄さん,「その…アレです(笑)」

スープを口にするともの凄い“旨味”が効いてるのでマイッタな〜と思わなかったわけではないが,しかし意外とキレが良いスープで一安心。
鳥・豚に魚系が美味く合わさってる感じと思ったけど,実際はどうだか。『アレ』がなんなのかは分からず終い。
美味しかったしボリュームあったのでオナカは一杯に。

再び合羽を着込んで出発。12:36

R4>(水沢)>K196

金ヶ崎町のGSで給油。
GSのおじさんと少しお喋り。しかし段々聞き取りが難しくなってきた。自分には東北弁のヒヤリング能力が足りないと感じる。

16.1km/L @122円

K196にてR397を目指す。

この辺は圧倒的に農耕地帯。
稲の蒼が美しい。

K196 場所はたぶんこの辺

(注:クリック先はパノラマ写真につき,サイズ大。横スクロールで雰囲気出ます。)

久しぶりにフェンダー線が出た。

記念撮影の自分撮り。

K196>R397>K37

K37 金ヶ崎温泉のチョイ北の辺りで県道を外れて丘陵を眺める。

晴れてる景色も見たいなぁ。

K37

とても走りやすい道。
しかし農業・産業道路であり,トラック多く,路面にトラックから砂利・土の落とし物多数で油断ならない。

千貫石キャンプ場を下見するも,今一つピンと来ず見送り。

こういう道,大好き。

田んぼと牧草地と。
こういう景色を見慣れない自分にはこの広がりがなんとも美しく映る。

K37,金ヶ崎町と北上市との市町境にある南部藩と伊達藩の境を示す塚。(復元。四角錐状の土盛り。)
古来の藩境が現在も市町境に位置するのがなんとも楽しい。

能書き。

K37>R107>(岩沢)>(戻る)>K37>K122

R107に出て岩沢駅近くの北上市民岩沢野営場を下見。炊事場に立派な屋根があり,その中に幕営できそうな感じもしたが,やはり今一つピンと来ず見送る。秋田自動車道のすぐ脇にあるキャンプ場で,少々騒がしそうに感じたこということもある。

戻ってR107とK37の交差点近くにある交番向かいの肉屋さんで夕食のメインディッシュ材料を調達。味付けホルモン1人前。170グラムだったかな。250円。
肉屋のおじさんはつげ義春のゲンセンカン主人にちょっと似ていた,顔が。しかし気さくな人で,キャンプ場の事を聞いたり,しばしお喋り。

自分は結局夏油(げとう)温泉を目指すことに。

途中の橋のところで。

夏油温泉への道は1車線県道。しかし路面良く走りやすい。
途中,とても立派なブナ林の中を抜ける。写真に納めなかったのが悔やまれる。(けっこう雨が降ってたのよ。)

どんどん山奥へ。

ツーマ上で見つけていたキャンプ場に幕営。

テントが張ってあるところ,ホントは駐車場として利用すべきところなんだけど,テントサイトはこのかなり上(山道を登る)にあり現実的ではなかったのでこちらに失礼して。奥の赤い屋根はトイレ棟。水道は止められていた。

降雨と夜の冷え込みが予想されたため,フライシートをしっかりと張るが,砂利敷きでペグが立たないため,手頃な大きさの石をアンカーにする。
しかし砂利敷きは水はけ良く,少々ごつごつするのを我慢すれば,雨の日には快適この上ない。

銀色のバンは車中泊の夫婦連れ。(後に少しお世話になる。)

県道からの位置関係はこんな感じ。

夏油野営場から夏油温泉はすぐ近くだった。
自炊棟などもあり,古くからの湯治場らしい。

入湯料500円也。
5つの風呂があるが,時間制で女性専用とされる風呂があるため,それ以外の風呂に入るよう指示を受ける。
(女性専用以外は混浴のようだ。)

河原の方へ階段を下りて行くと風呂が見えた。

こっちとあっちと。
こっち側のお風呂に入湯。

風呂では,平泉(だったと思う)から来ていた老夫婦とお喋り。自炊で1週間ほどの滞在なのだそう。

夏油温泉の真湯は柔らかく良く暖まる湯だった。
(7つも源泉があるため,それぞれの風呂で少しずつ湯が違っているようだ。)

風呂から上がった頃から再び雨足が強くなってきてしまった。

テントに戻って夕食。
元湯夏油で水を汲ませてもらったものの,2リットルしかストックできないので水量に不安があるため米は研がずに焚いた。(大体1.5リットルもあればキャンプ1泊を賄えるが,さすがに米研ぎはできない。)

炊飯に失敗し(火が強すぎた)びっちりと鍋底に"おこげ"がくっついてしまったので,上部の白米を取り除いた後に小松菜のインスタントみそ汁を投入して炊飯鍋でおじやを作成。
これで洗い物が楽になる。(といっても,巻紙(トイレットペーパー)で拭くだけなんだけど。)

さっき買ったホルモンをフライパンで焼いて,今日はホルモンライス定食ですナ。

米を炊く準備をしていたら車中泊の夫婦の旦那さんから「おにぎりあるよ?」と申出を頂くが,肉を片づける必要もあったことと,暖かいものが食べたかったので感謝しつつも辞退させてもらう。

食後,片づけを済ませ寝支度。日記を付けたら20:00頃早々に就寝。

走行:403km
平均速度:33km/h

幕営地近隣のアメダス・データ

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