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更新2008/03/24


Tips

まぁ、あれですよ。一行備忘録というか、なんというか。
テイスティーな感じで記せていければと思っております。
あなたもなにかTipsをお持ちでした、教えてください。


エンジン

  1. 一般的な電極形状を持つプラグは、その電極の開口部がインポートバルブ側に位置するように組み付けると、点火状態が改善・安定する。
  2. プラグ組み付けはスレッドコンパウンドで齧り知らず。でも高い。
  3. プラグ周りはゴミが吹き溜まり易い。エアブローしてからホールを出現させること。
  4. プラグキャップやプラグコードの継ぎ手などの電気接点の洗浄等は、効く。556を吹くだけで違う。
  5. 古いプラグコードは夜中に光って見える。
  6. EGオイルは、走行距離ではなく、主に熱でダメになる。(感覚的なハナシ)
  7. 外気の湿気の高さとEGの放熱のしやすさは反比例する。
  8. EGの発熱とドライブチェンの整備状態は相関する。
  9. カム室の目視は、ガム等の堆積のチェックには手軽である。四輪車などカム室に給油口を持つものはその点で利点がある。しかし、ガム等の堆積があったからといって、これといった対策がとれるわけではない。
  10. エンジンをいじる時は怪我を負いやすい。
  11. エンジンがおシャカになって廃車になる車両は競技車以外ではあまり見掛けない。

キャブ

  1. 車載するときは556なんかを使うとスルリと組めて楽。
  2. ゴム製ダイアフラムは軟弱である。キャブクリでダメにならないように、キャブクリを吹くときは必ず取り外すこと。ガソリンで洗えるモノかどうかはわからない。
  3. ジェットセッティングは濃いめ方向を大胆に、薄め方向を弱気に。
  4. キャブ周りのネジは十中八九電位差固着している。
  5. とりわけダストを嫌う部位だが、ダストを完全に払拭することは不可能なので、妥協も必要。
  6. リンク部の埃が悪さをすることはほとんど無い。
  7. 燃料ラインにダストフィルターを追加しても、キャブに影響しうるダストは排除しきれない。

懸架

  1. Fフォークの摺動部への注油は有効である。樹脂部品への攻撃性の低いものを使用する。
  2. 備忘_フロントフォークの歪み取り
    1. まず、フロントアクスルの固定ボルト、トップブリッジ上のステムナット、上下のフォーククランプのボルトをゆるめる。このとき、場合によってはフロントフォークがずれて落ちてくるのでやや注意が必要だ。ゆるめたらフロントタイアを持って振るとかハンドルを揺らすとかして、フロント回りの固着をはがす。要は、フォークとハンドルが別々にゆらゆら動けばいいのだ。次に、ロアブラケットのフォーククランプボルトを締める。とくに倒立フォークの場合は締めすぎると動きが悪くなるときもあるので、トルクレンチを使うのが望ましい。が、ぼくは手分量でやっている。レースじゃあるまいし、こんなもんで充分だ。クランプにボルトが2本ある時は、交互に少しづつ締めていく。片方だけいっぺんに締めると締め付けがうまく行かないはずだ。ロアブラケットの次は、トップブリッジ上のステムナットを締める。その次に、トップブリッジというかアッパブラケットのフォーククランプボルトを締める。フォークの突き出し量が左右で違ったりするとバイクが不安定になることもあるから、その点も注意する。最後に、フロントアクスルを固定する。まず手でフロントホイールを回し、ブレーキを握る。するとホイールの中心が出るはずだ。何回かこれを繰り返したら、ブレーキを握ったままフロントアクスルを仮止めする。仮止めしたら浮かせた前輪を降ろし、ブレーキを握ったままフロントフォークを思いっきり伸縮させる。これまた何回か繰り返したあと、アクスルを本締め固定して作業は完了だ。新車をおろしたときなど、フロント回りの歪み取りを簡易的に行うときは、フロントアクスルをゆるめてフォークを伸縮させてから締め直すだけでもいい。これだけでもフロントフォークの動きはかなりよくなる。これらの作業の眼目は、フロントフォークが平行に動くのを邪魔する要素を調整で取り除くことにある。細くて華奢なフォークがついたバイクや長大なフォークがついたラフロードバイクではどうしてもフォークが歪みやすく、動きが渋くなりやすい。GSX1100S刀など、ステアリングを据え切りするだけでフォークが歪むそうな。そういえば、セローと来たら細くて長いフォークがついている。やはりこの作業は必須だ。そうそう、ロードバイクの倒立フォークは剛性が高いので歪みも出にくいが、歪み取りをやってみるとけっこう動きがよくなる。 (他サイトより転載)
  3. 取り外したキャリパーをぶら下げておくのはバンジョーボルトやジョイント部に負担が大きいので避ける。ツーリングネットを車体に掛けて、フックに引っ掛けると楽。何かの台に乗せておく方法では、そのうち落とす。
  4. フォーク・インナーチューブが錆びないように維持することは難しいが、努力はきっと報われる。
  5. ブッシュ類への給脂は有効だが、耐熱性・耐圧性とは反し、モリブデングリスよりもリチウムグリスの方が保ちがよい。

駆動

  1. チェンへの給油は、チェン円周の内側から、必ずエンジンを切った状態でする。(怠ると、いつの日か指がちぎれる(実話))
  2. チェンの余剰した油はふき取る。
  3. チェンへは一こま一こま注油するのが基本だが、ムラが生じやすいのて、ブロックごとの実施がベター。但し、フィーラを使うオイルなら一こまづつのほうが余剰が減るので飛散が少ない。
  4. チェンオイル(グリス)は汚れも多く含み、手に付くと黒い汚れがなかなか落ちない。てんぷら油などの食用油で先ずとも洗いし、後に石鹸洗いをすると楽に落とせるし、台所の廃油の使い道のひとつとなる。
  5. 洗車とチェンへの給油を同日に行うなら、給油を先に。
  6. スプロケットは消耗品である。
  7. チェンの交換時期の見極めは難しい。思い立ったときがそのときなのかもしれない。
  8. チェンカバーやチェンケースは伊達ではない。

制動

  1. キャリパーの洗浄は中性洗剤で。
  2. キャリパーを取り付けた直後,忘れないうちにレバーをニギニギしてピストンを押し出す動作を習慣づけた方がよい。
  3. ブレーキディスクは清潔に。効きを云々言う前にまず洗浄・脱脂をすべき。
  4. ガソリンを用いる洗浄は、脱脂の効果をあまり期待できない。
  5. 車検場で、ブレーキディスクは、思ったより状態を念入りにチェックされる。(触診で疑義があればマイクロメータが登場しかねない印象@神奈川湘南)
  6. キャリーパーの取り付けボルトのトルクは、オーバートルクになりがち。このことに無意識で有る場合,ねじ切るのは時間の問題。
  7. ブレーキキャリパーは、制動時に荷重されるディスク回転方向に荷重しながら組み付けるのが基本。
  8. パッドをケチる傾向にある人は、ツーリングに必ずスペアを持参すること。
  9. 使用中のパッドには個性があるから,原則としてローテーション不可。例外もある。
  10. キャリパーをリプレースするときはパッドの入手性のよいものに。パッド加工は大変。
  11. 某ブレーキメーカ(○ェ○ー○)のパッドは使い物にならないことがある(あった)。(多数証言あり)
  12. ドラムブレーキのドラムの段付磨耗は、修理が高くつく。

操作系

  1. 直接操作する部分の動作精度が高く、かつ操作がスムースだと、車両自体が調子よくなったような感覚を得ることが出来るし、その状態をキープしたほうが、本来の調子の悪さを発見しやすい。
  2. 人間が乗る乗り物だということを忘れないこと。
  3. ハンドルの調整は適当で済ませられる道理が無い。
  4. 先の尖ったハンドル・バーエンドは胸に刺さる。交換にあたってその形状は一考を要す。(実話です。遵守すべき。)
  5. ステップのリターンスプリングは柔らかすぎると危ない。
  6. ステップのリターンスプリングは時々折れる。
  7. スプリングを失ったサイドスタンドは最高に始末が悪い。(某車の二丁掛けは伊達ではない)
  8. 乗車してケツが痛くなる原因はシートではないかもしれない。履いている下着を見直すべし。
  9. 腰が痛くなるのはポジションのせいではないかも知れない。背筋を鍛えるべし。

シャシ

タイヤ

  1. 自車のチェンオイルがタイヤに付着して、または自車の漏らしたEGオイルで、転倒することがある。
  2. ホイールが綺麗だと車両全体が綺麗に見える。
  3. ホイールの油脂汚れは556で拭くと楽に落とせるし、後処理とのバランスがよい。
  4. 新品タイヤはアセトンで拭いて初期の滑りを抑える方法があるらしい。
  5. ゴムは気体を通す。
  6. 路肩を走るとパンクの危険性は倍増する。
  7. タイヤの性能評価は感覚に拠るところが大きいが、これが案外的を得ていることが多い。
  8. 定速での旋回速度はタイヤのグリップに依存するから,コーナーリングスピードを上げようと思うなら,腕もそうだが,タイヤの種類を検討すべき。

ケミカル

  1. ガソリンは、洗い油としては特に使いやすく無い。キャブのドレンをひねると簡単に入手できるが、廃棄に難儀する。
  2. ガソリンは、ゆっくりではあるがゴムを侵す。
  3. ガソリンは、案外乾くのが遅い。
  4. ガソリンは、発火点が案外高いが、一度点火したら消火はほぼ不可能。そして、引火点はとても低い
  5. ブレーキフルードは強力な塗装剥離剤である。
  6. ブレーキフルードはアルコール類である。
  7. ブレーキフルードに水を加えると発熱する。
  8. 556は、中身を全て使い切る前に噴出口を折ってダメにしてしまうことのほうが多いから、缶を落としたりしないようにするべきである。
  9. 噴出口を折ってダメにしてしまった556、中身を使い切ってから捨てるという作業は非常に苦労する。できれば避けたい…。
  10. 556は揮発する。
  11. 556も、ゆっくりではあるがゴムを侵す。
  12. 呉工業製品については、同社のHP上FAQがかなり突っ込んだところを回答している。
  13. メンテ用品で、もっとも収納場所をとるのはケミカル類であるから、購入は収納を考えた上で。
  14. EGオイルの発癌性は、それがあるという事だけでも知っておいた方が良いかもしれない。
  15. モリブデングリスは一缶買うと一生保つ。(カワ車のリンクはモリブデン指定だから一生は無理)
  16. ポリカーボネートは紫外線を通しにくい光学特性を持つ。
  17. ポリカーボネートの撥水処理は,強度低下をもたらす場合があるので推奨されない。しかし,その強度低下が安全上問題視すべきレベルかどうかは公表されていない。

工具

  1. ヒトサマの工具を借りるときは、気を使うこと。借りないのがベターである。
  2. 憧れや、そのうち使うだろうという目論見で買った工具は、以後使う用事が無いことが多い。
  3. 気が付くと工具は一財産を形成する。長く使えるものをチョイスすると後悔が少ない

基本と知恵

  1. 私も、そしておそらくはあなたも、ずぶの素人だということを意識しておくことだ。
  2. 締め付けたボルトへのマーキングは、ボルトの締め忘れをなくすためのほとんど唯一の方法である。
  3. ボルトへの清掃とオイリングは常に有効。
  4. 弛めることができないボルトがある、ということは、ある意味、それだけで故障と言えなくもない。
  5. 運転停止直後の排気管は、触ると痛い
  6. 電装品のカプラへの注油は有効なことが多いが、油種によってはカプラの樹脂が侵されて割れてしまう。
  7. ゴム製品へのアーマオール等の乳化シリコン剤の塗布は、部品の延命に非常に有効である。ただし、つるつるにすべるようになっても支障の無い部品や部位に限る。
  8. 錆びる部品があるならば、それは塗装するのが最善の対応といえる。
  9. エンジンのかかったスクーターから降車して、スロットルを握って押し牽きしてはいけない。スロットルを誤って開くと、手を離して放り出さない限り、絶対に止められない。
  10. 新品のガスケット部品を購入したのならぜひ等倍でコピーを取っておくとよい。ガスケットシートでいつでも複製できる。(形状により,かえって高コストになる場合もある)

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